CPUとGPUの違いとは
皆さんはCPUとGPUの違いをご存じですか?
CPUもGPUも同じ計算をするという点で同じ働きをします。
ただCPUとGPUではその構造、使用用途で全く違う働きをするものです。
その違いについてCPUとGPUの働き動作方法の違いについて説明します。
CPUとは?
CPUとはCentral Processing Unitの略称で、コンピューターの主要な構成パーツの一つです。
中央演算処理装置、プロセッサなどとも呼ばれています。
CPUはHDD,SSDなどの記憶装置やマウスやキーボード,メモリなど入出力装置の類に接続され、制御・演算をしています。
いわばパソコンの頭脳のようなものです。
上のようにCPUは指令を受けて複雑な処理を行います。
CPUはコンピューター内の様々な装置をまとめている司令官のようなイメージです。
CPUの性能はコア数、スレッド数、クロック周波数の影響力が大きく作用されます。
コアとは、CPUが実際に処理を行うための部品の名称です。CPUにとってコアは文字通り核となる部分です。
今ではコアが複数搭載されている、「マルチコア」のCPUが当たり前のように活用されています。
スレッド数とは、一つのコアがどれくらい仕事を掛け持ちで作業できるのかというものです。
クロック周波数とは、いわばCPUの処理性能を表すものです。
クロック周波数が大きいほど、データの処理をできる回数が多くなり、性能が高いということになります。
CPUのまとめ
・CPUとはコンピューターの頭脳のようなものである。
・その他のパーツを制御や指令をする司令塔である。
GPUとは?
GPUとは、映像処理を専門で行う装置です。
Graphics Processing Unit といい、名前の通りグラフィックス処理を行うことに焦点を当てている計算処理装置ということです。1999年に半導体メーカーであるNVIDAによって開発されました。
CPUは汎用的で複雑な処理を行うことが出来ます。一方で、GPUは比較的に単純な計算処理に特化した装置です。
上のようにGPUは簡単な命令を人海戦術のように平行して大量の作業を行います。
GPUは工場と作業員のイメージです。
CPUのコア数は多くても数十ほどですが、GPUの場合は数千にも及びます。GPUは並列して大量の処理を行うのに適しています。
近年での主な用途は画像処理や3Dグラフィックスの計算処理などに活用されます。
一般のコンピューターには、映像を映し出すためにグラフィックボードの機能がマザーボード上に組み込まれています。これだけでも映像を映し出すことは可能ですが、これはあくまで最低限の機能です。
3Dグラフィックスを使用したゲームやCADなどを快適に使うのならばこれだけでは性能が十分でないため、GPUに画像処理を任せるのです。
GPUのまとめ
・GPUは画像処理の専門処理を行う装置です。
・3DゲームやCADを快適に動かしたいならGPUは不可欠となります。
CPUとGPUの違いとは?
複雑な作業はCPU
CPUは中央演算処理装置といわれるように、コンピューター内の中心的な役割を担っています。メモリ、キーボード、ディスプレイ、マウスなどのを制御しながら命令を実行する装置です。
単純な作業を人海戦術でこなすのはGPU
GPUは単純な作業を平行して行うことが得意となっています。3Dグラフィックスなどの画像処理は、単純な計算を大量に行う必要があるためにGPUが向いています。
例えば単純作業を1つの優秀なCPUに任せるよりも、たくさんの作業をGPUに任せた方が作業が快適に進むということです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
以上がCPUとGPUのそれぞれの説明と違いでした。
CPUはコンピューターの頭脳のようなもので、コンピューターの司令官的な役割です。
GPUはグラフィックの処理を専門で行ってくれるもので、グラフィック処理専門の工場と作業員のようなものです。
CPUとGPUの違いを知ることでコンピューターの仕組みがより詳しく理解できると思います。
3Dグラフィックスなどを多用したゲームなどで快適にサクサク動かしたい環境が欲しいならGPUについて理解したうえで、グラフィックボードを購入することが宜しいでしょう。